同友会より−活動報告

【11.02.14】2月度 甲府支部例会

『多様化するニーズに応える事業展開』

   雪が降り足元が悪い中,甲府支部2月例会は「多様化するニーズに応える事業展開」と題しまして(有)山梨鶏卵市場・細川社長に報告を頂きました。
 報告では、卵の歴史を含めた業界の話から氏が会社を継がれてからの3つの大きな波に対しどのように対処してきたのかを非常に分かりやすくお話を頂きました。
 第一の波は玉子への賞味期限の導入。これによって大量仕入、在庫が不可能となり小ロットでの仕入れのために輸送コストがかかるようになったそうです。
 そういった混乱を氏はチャンスととらえ、保冷車による輸送や倉庫の冷房化、あるいは卵一つ一つに賞味期限をはった豆シールを導入して乗り切ったそうです。
 第二の波は取引先と仕入先の倒産を一気に迎えました。危機管理の重要性について体験されたそうです。
 第三の波は中抜きのピンチです。スーパーが直接農家から仕入れてPB商品と称して安価に販売してしまうそうです。
 氏はこの安売りの流れには乗らず,「安売りに不満がある人」をターゲットに商品を開発しています。
 自社ブランドを立ち上げ、自給率の低い飼料を止めて飼料米を使った卵を開発しました。
 また氏自身はあまり期待できないと考えていたインターネット販売も需要があることを知り、現在では県外から定期的に輸送料金がかかっても買って頂けるお客さまもいるそうです。
 この報告を聞いてやはり中小企業として他と同じ事をやっていては必ず大手に資本力で負けてしまいます。その中でいかに自社の強みを生かせるか?そしてその強みをどのお客様に売っていくのか?また自社の事業領域は何処だ?ということが大切であると感じました。
 期待できないと考えていた領域が実は有益な領域であることもあるのかもしれません。全てのお客様をターゲットに考えるのではなく、しっかりとマーケットをとらえてニッチな領域を攻めていくことが中小企業にとっては重要であると氏の報告を受けて改めて感じました。
 大変お忙しい中このような非常に分かりやすい報告を頂いた氏に感謝したいと思います。ありがとうございました!!



大進自動車工業(有)
代表取締役 齊藤哲治




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