同友会より−お知らせ

経営相談室だより【№3】

経営相談室だより【№3】

 2008年のリーマンショック、円高・ユーロ高、そして東日本大震災など経済環境は、目まぐるしく変動し、想定外の事態に見舞われていると思います。これから年末を迎えるに当たり、賞与資金などの年末特有の資金需要が多いこの時期に、改めて山梨県中小企業家同友会の会員の皆様にキャッシュ・フローの重要性について考えて頂きたいと思います。
 第三回の経営相談室だよりは、税理士の田原俊幸が担当します。
 キャッシュ・フローとは、文字通りお金の流れのことです。
 決算書上は利益が出ているものの、何故か手元に資金が残らないと感じたことはありますか?いわゆる「勘定あって銭足らず」の状態ですが、キャッシュ・フローこそ経営者が重視しなければならない重要数値だと思います。
 せっかく厳しい時期に利益を確保して黒字決算を迎えることができたとしても、資金面で苦労しないために、キャッシュ・フロー改善のポイントを記載しますので、自社の決算書を見ながら確認をしてみて下さい。

1.利益は確保できていますか?
 ・何と言っても資金の源泉は利益です。
 ・売上の拡大・粗利益率の向上・固定費の圧縮こそが利益確保とキャッシュ・フロー改善のポイントです。
2.売掛金が増加していませんか?
 ・売上高が増加すると売掛金が必然的に増加します。
 ・回収サイトの長い得意先への売掛金は増加していませんか?
 ・当初約束していた入金サイトが長くなっていませんか?
 ・自社の売上構造とともに、売掛金の見直しを行ってみましょう。
3.棚卸資産が増加していませんか?
 ・売掛金と同様に売上が増加すると棚卸資産も増加します。
 ・売れ筋商品を中心とした在庫管理をしていますか?
 ・デッドストックなど回転の良くない在庫を多く抱えていませんか?

 他にもキャッシュ・フロー改善の方法はありますが、まずは自社の現状分析を行って身近なところから見直しを行っていくとキャッシュ・フローは確実に改善します。
 経営相談室では、法務・労務・税務会計の専門家が在籍し、会員皆様の経営に関するあらゆる相談をお受けしております。「転ばぬ先の杖」ではありませんが、まずは気軽にご相談下さい。


著:田原会計事務所 所長 田原俊幸


経営相談受付窓口
 (電話)055-236-5537 同友会事務局




▲ このページの先頭にもどる

トップページに戻る
同友会よりの目次へ
同友会とは?へ
活動内容へ
入会案内へ
所在地・連絡先へ
行事予定表へ
リンク集へ
同友会活動支援システムe-doyu
同友会会員企業検索のページへ
中小企業家同友会全国協議会のサイトへ
中小企業家同友会共同求人サイトJobwayへ
RSS