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2012年 年頭挨拶

2012年 年頭挨拶

代表理事 中村猛志
 新年あけましておめでとうございます。
 会員の皆様に於かれましては、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

 昨年は3月11日に東日本大震災が発生し、被災地はもちろん日本中が大きな影響を受けた一年となってしまいました。被災地の皆様には心からお見舞いを申し上げると共に、無念にもお亡くなりになられた方々には心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 この度の震災は福島原発事故という甚大な放射能問題も引き起こしました。後世に語り継がれるべき出来事であると思います。放射能問題に関しては、あらゆる事が浮き彫りになり、今後何十年も対応及び対策に意識と技術等を注ぐ必要があります。日本国民が安心して暮らしていけるようにしていく事が急務であり、現在から未来への最大の課題でもあります。しかしながら現実は、家も財産も仕事も奪われ、辛く厳しい生活を送っている方々がいらっしゃいます。いまだに何ら救済が及んでないのが実情です。
 更に追い打ちをかけ、日本経済も株価下落が続き疲弊しているなか、政府もあいまいな対応しか実施しておりません。重ねてヨーロッパの金融危機・円高・消費税率UP・TPP交渉参加等、全く先が見えず沈没寸前です。そんな厳しい経済局面のまま、新しい年を迎える事になってしまいました。

 我々山梨同友会も、中同協が掲げてきた「中小企業憲章」や「中小企業振興条例」制定に向けての地域づくりの原点を再活性化させるために、関係各位と共に進めていかなければなりません。この様な時代だからこそ、同友会の本質である「経営指針づくり」に取り組み、自社の強み・弱みを分析し、社員と共に一丸となり、どんな困難に見舞われても自社を存続・維持できるような強靭な体質の企業を今こそ深く理解し、つくらなくてはならないと思います。
 経営者は、たえず危機管理を忘れてはいけませんし、自己の責任と強さが必要です。
 例会へ参加することで心からの仲間づくりをし、様々なことに気づき、知恵・反省・学びそして実践していくことが同友会の本来の目的なのです。

 今年は、干支のなかでも一番縁起が良いとされている“辰年です。”更なる飛躍を目指し、会員の連携を深めながら皆様が躍進出来ます様にご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

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