「経営指針の実践で働きがいのある会社作り」
東支部5月例会は「経営指針の実戦で働きがいのある会社作り」~同友会運動を自らの使命に~と題して南支部支部長である(有)田中洋装山梨ユニフォーム 専務取締役 田中昇氏に報告していただきました。
田中氏は同社におけるユニフォーム部門を一から立ち上げたそうです。順調に業績を伸ばし、利益の中から人件費を捻出し一人、また一人と社員を増やしていったそうです。しかし、今から約5年前順調だった部門の運営が行き詰まります。
これまで石橋をたたくがごとくの堅実な人員拡充から一転、色々なしがらみの中で予定数以上の人員を補充してしまったことで始まります。
それまで「人を増やす=売上の増加」と言う順調な図式だったはずが「人の成長」を計算に入れていなかった人員拡充により、売上は伸び悩むのに経費が増え一時は部門の閉鎖も社長から打診されたそうです。
田中氏はそんな時に同友会に入会。徐々に会の活動の重要性を感じ取るようになり、支部活動や委員会活動に活発に参加するようになりました。理念作成合宿に参加、その後も方針・戦略・計画を作成しました。けれど、肝心なのは作ることではなく、社内にそれを広めることであるとする田中氏。具体例な経営実践事例(成果や課題、失敗談)を織り交ぜながら、同友会と会社経営を不離一体のものとしている取り組みをご報告いただきました。
社員の行動一つ一つに理念という行動基準を意識してもらう。そのことがよりスピーディーな営業活動を実現させ、お客様からの信頼を頂けるようになったとの報告もいただきました。
ともすると「時間がない」と優先順位を下げがちな同友会活動に田中氏は積極的に取り組まれ、さらにはそれを社内で実践することによって会社の業績を向上させていらっしゃいます。私たちも経営者として地域できらりと光るよい会社を目指し努力して行く必要性があると気付かせていただいた良い例会でした。
田中さん貴重なお時間をありがとうございました。
座長まとめ:(株)クリーニング志村 代表取締役社長 志村 優