歴史に学び自立的で質の高い企業づくりを
山梨県中小企業家同友会 第18回(2014年度)定時総会が4月24日に甲府富士屋ホテルを会場に開催されました。当日は、開会式典に続き、総会議事、記念講演、懇親会が催され多くの会員や来賓、オブザーバの参加で盛り上がりをみせました。
○同友会への期待が高まる
開会では来賓の皆様を紹介した後、代表して、山梨県産業労働部長の矢島孝雄氏と、甲斐市長の保坂武氏、やまなし産業支援機構理事長の安藤輝雄氏より挨拶をいただきました。
産業労働部長の矢島氏からは、2013年に実施した、山梨同友会と産業労働部との懇談会を紹介しながら、地域経済の牽引として同友会会員企業への期待が語られました。また、保坂甲斐市長からは、1月に開催された北支部設立総会にも触れながら、街づくりと人づくりの担い手としての中小企業家へのエールを送りました。
やまなし産業支援機構理事長の安藤氏は、県産業振興ビジョンと連動しながら新分野への挑戦への支援、あるいは創業から発展期の企業を積極的に支援することなど、同機構の役割を紹介し、気軽な相談利用を呼び掛けました。
○歴史に学び、自立的な企業へ
続く総会議事では、2013年度の活動経過、決算が報告された後、新年度理事21名が提案され承認されました。
中村猛志代表理事から2014年度の活動方針が発表され、今年度のスローガンを「歴史から学び、同友会理念の実践で、自立的な企業へ~社員共育と経営者育ちから地域づくりの輪を広げよう~」とすること、強靭な企業づくり、新卒採用へのチャレンジで雇用を拡大していくこと、2015年青年経営者全国交流会への準備、500名体制を目指した組織づくり、産学官連携の推進、中小企業憲章の実践と中小企業振興基本条例の制定など、具体的な活動のあり方を提起しました。
○文部科学省 大臣官房審議官 佐野太氏の講演に学ぶ
総会議事後は、「日本一、世界一を目指した地域活性化戦略」~人をつくる、物をつくる、“誇り高き山梨”を創る~をテーマに、文部科学省大臣官房審議官の佐野太氏による記念講演を開催し、会場に立ち見が出るほど盛況でした。
講師の佐野太氏は甲州市(旧塩山市)の出身で、元山梨大学副学長でもあります。時代の変化をデータで捉えながらの講演は説得力があり、これからの山梨県経済のあり方、あるいは中小企業家が取り組むべき中長期的な課題へのヒントを掴むことができました。
さらに講演の最後には、山梨大学の教員の皆さんの紹介もあり、産学官連携を深める貴重な機会ともなりました。
その後の懇親会は、日本政策金融公庫甲府支店長の河原清氏の来賓祝辞、商工組合中央金庫甲府支店長の小俣力也氏の乾杯の発声で開会し、各支部会員同士の交流を深める場となりました。今総会には甲府商工会議所の金丸康信会頭にもご来賓いただき、山梨同友会の飛躍の年に相応しスタートとなりました。