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【2014.01.01】2014年 中村猛志代表理事 年頭あいさつ

2014年 年頭あいさつ 山梨県中小企業家同友会 中村猛志


 新年明けましておめでとうございます。

 今年は、午年です。諺に「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」という言葉があります。何事も経験して見なくてはわからないし、やりもしないで評価したり認識したりしてはいけないという意味です。
 同友会も経営指針を軸としての例会活動をしている訳ですが、先ずは例会に参加され、それを実践してみる事。「馬が合う」の言葉の様に先ず「馬に乗ってみる」事が例会なのです。そこから知識の習得が始まるのです。そんな年でありたいと願うと、きっと良い経営が出来る様な予感が致します。

 昨年は富士山の世界遺産登録と東京オリンピック開催国として決定し、日本国中歓喜の声が聞こえて今後の景気回復の起爆剤になる様な期待感の風が吹いて来ました。東京オリンピック開催も東京から程近い位置に富士山も甲府もありますのでかなりの外国人が来県される見込みと県では予測しています。今から、楽しみですね。
特に、我々山梨県民は子どもの頃から富士山の四季の移り変わりをみて育ち、その誇りを忘れる事はありません。ですから、此の機を素通りせず富士山や関連の文化財なども大切にして行かなければならないと思います。

 経済面でも今後の経済成長を大きく左右して行くと思われるため、このビックチャンスを歓迎し、期待するものです。しかし、現実の中小企業経営は未だ、アベノミクス効果は実感出来ません。さらに、四月からの消費増税も無視する事は出来ません。同友会らしい経営戦略をしっかりと立て、二〇一四年を見据えて経営することが大切です。
 昨年の三月末日で中小企業金融円滑化法が適用期限終了となり、日本中の企業経営者から不安感がひろがりました。これを利用した会社は三十五~四十万件と言われ、中小企業の倒産が増えるのではないかと大きな話題になりました。しかし、四月以降の倒産件数は減少傾向となり、六万件位であった様です。これは、金融庁が各地域での金融モニタリングを実施したからだといわれています。金融庁は金融機関に一千万円以下の倒産の報告義務を課し、倒産させないために動いたという事になります。

 さて、新年初めての合同例会「新春の集い」は講師に日本政策金融公庫甲府支店 中小企業事業統括の石井敏雄氏をお迎えし、二〇一四年の経済動向やその対策、金融情勢等のご講演、問題提起をしていただきます。消費増税の影響で長かった不況の海で中小、零細企業がその体力を少しずつ失い、息切れして倒産するケースも増えるかもしれません。大手企業は好転してはいるものの、まだまだ中小企業は体力の回復には六ヶ月も一年もかかると思われます。
これから景気が少しずつ良くなる景気転換期には体力の無い会社は売り上げが上向きになる事で皮肉にも新たな資金繰りや雇用確保をしなくてはなりません。消費増税を値上げのチャンスと捉えるのであれば値上げのタイミングを間違えたり、言い出せなかったりしたら結果、赤字に転落する可能性もあります。
 同友会として緊急課題として捉え対応するならまずは、「資金繰り」「消費税駆け込み」「価格方針の徹底」「社員共育システム構築」「新商材開発」「社員育成」「経営指針づくり」は必ず必要であると思います。
今年は午年、【馬】イタリアを代表する車のマーク様に大きく飛び跳ね会員全員で更なる飛躍をして行きましょう。
 それには、過去の自分を思い切って棄てさりましょう。新しい年になった事で必ず何かが得られるのではないでしょうか。同友会とはそんな心の中の変革を促す格好の場所なのかもしれないですね。
今年は新支部(仮称、北支部)も誕生します。きっと、新支部を軸として同友会の理念が山梨県の北方面に浸透し発展していくものと確信しております。

 今年も更に良い年になります様、役員さん始め会員の皆様方のご協力を賜りますことと、会員企業の益々のご発展を心から願いまして新年の挨拶と致します。

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