「『問屋はいらない時代』の生き残り戦略」
◆座長報告:(株)井澤 井澤和幸
今回は、(株)飯塚 代表取締役飯塚弘樹氏に「『問屋はいらな時代』の生き残り戦略」として報告していただきました。
(株)飯塚は、昭和2年、繊維製品卸売業として創業。2003年社長に就任後、もの造り出来る問屋として、取引先とPBの開発を積極的に行ない、中国商社との独自貿易も始めました。また小売の出来る問屋として、企業、官庁に小売を展開し販路拡大、売上げ追求の営業をしてきました。
その後、問屋不要論を機に提案力のある問屋として、お客様が何を必要としているのか?何が不満なのか?売上追及からお客様の声に対応できるよう顧客重視へと変化し、中国との企画、提案、製造にも力を入れ、業績を安定させているそうです。
その一方では、社員教育も見直しビジネスマナーやパソコン講習会、繊維の基礎知識や雑学の習得など従業員教育も重視されております。
グループ討論では、「時代の変化の激しい中、改めてあなたの会社の存在意義は何ですか?」というテーマで討論しました。価格、他社との差別化、消費者ニーズに対応、経営が厳しいときは、他へ手を出さず、メイン商品に力を入れるなどの意見でした。
その他、社員の幸せのために、「利益の利」と、「理念の理」二つの統合であるという意見もあり、最終的には、経営理念がしっかりしていれば、時代の変化に柔軟に対応できるのでは、と思いました。
ちなみに、(株)飯塚の経営理念は、社員と共にNo.1チームを築き「人の手」「人の目」「人の足」を使い、お取引様、仕入先にとってのオンリー1の会社になることです。