『幹部(中堅)社員研修会』
2011年2月9日(於;アイメッセ山梨)、共育委員会が主催して、幹部(中堅)社員研修会が開催されました。
当日は12社から27名の幹部社員が参加して、中村猛志代表理事の問題提起を基に、現代に求められる幹部社員像を深めました。
(問題提起の要約)
内的差別化が重要
リーマンショック以降、世の中が大きく変化しています。サービス、商品、コストの差別化だけでなく「計画の実行率をどう社内で高めていけるのか」という内的な取り組みも他社との大きな差別化になります。
いくら良い商品やサービスを考えても、社員が成長していなければ顧客に満足してもらうことはできません。
また、年度目標、計画を実行できないことに対して、社員も経営者も「言い訳」でやり取りしている社風になってしまってはその会社の未来はありません。計画の実行率をどう高めていくのかを社内で議論して行動していけるかが重要です。
10年後に皆さんの会社はありますか
皆さんの会社では自社の強みと弱みを把握しているでしょうか。多くの中小企業は自社の強みや課題を正確に把握できていません。自社の強みと弱みを知らなければ、会議をしてもただ売上を追うだけの議論になってしまい、長続きしません。
「10年後に自分の会社はあるのか」という危機感を前提に企業づくりを全社一丸となって進めていく必要があります。
幹部社員の皆さんに期待すること
幹部社員の皆さんには、まずは会社や同僚から信頼される人間であることが大切です。時間管理が徹底していること、指示・命令が正確であること、コミュニケーションが取れること、充実した会議進行ができること、報告・連絡・相談ができること、目標設定と達成させる行動力など、期待は数多くあります。
経営理念を自らの中でもう一度深めて、従業員全員が知恵を出し、強い企業づくりを進めていく要の人材としてご活躍を期待します。
理想の幹部社員、私が期待されていることは何か
以上の問題提起を基に、理想の幹部社員、私が期待されていることは何かというテーマで、グループ討論を実施しました。
幹部社員同士の討論は異業種でありながら部下への社員教育や社内体制の課題などで共通点も多く、お互いが学び合い、刺激し合う議論となりました。
討論の最後には「経営理念を再度社内に浸透させていくことが必要」「社員が働きやすい環境をどうるくれるかが私たち幹部の課題である」「コミュニケーション不足を解消して、信頼関係を構築することが第一歩」などのまとめが発表され、明日からの仕事に対する姿勢を新たにしました。