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6月度 東支部例会

『経営者としての私の覚悟!』


 東支部6月例会は(株)田丸 代表取締役社長の藤巻氏に報告をして頂きました。今回は3月に発生した東日本大震災を受けて「経営者としての私の覚悟!」というタイトルで、経営者として会社や社員を守ることへの思いを語って頂きました。
 もし自分の会社が被災していたら...と考えると本当に恐ろしいことですが、今後起きる可能性は十分にあります(30年以内に東海地震が起きる確率は87%と言われているそうです)。社長に就任して1年が過ぎたころに発生したこの大地震を受け、藤巻氏は会社や雇用を守るためにBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)への取組を考え始めました。
 危機管理は地震等の自然災害に加え、テロ活動、ウィルスなどの感染症など、いろんなケースが考えられ、発生時における事業資産の保護、中核となる事業の継続や早期復旧を可能とするための取組や緊急時の対応等...非常に課題は多いそうです。
 そして「DEAD or ALIVE」という表現で、藤巻氏は経営者としての覚悟について例を挙げて話をしました。今回地震の被害にあった岩手県陸前高田市の(株)八木澤商店(岩手同友会会員)は全てを失い廃業に追い込まれた時に息子である新社長が立ち上がり、必ず復興させると決意し、再建を始めたそうです。
 そこには会社も社員も必ず守るという強い決意と思いがあったそうです。「存続か?廃業か?」という追い込まれた中で、経営者の強い思いが200年以上続く名店を守る結果に結びついたのだと藤巻氏は語ってました。
 グループ討論では、「会社の生き残り作戦を出し合い共有しましょう」というタイトルで、今回の地震による影響や新たな取組などについて意見を出し合いました。
 業種ごとに起きている影響や、危機管理に関する取組などの意見交換が出来て、会社を守るためのヒントが得られたと思います。
 今回の例会を通して、経営者として会社を守る覚悟を決め、これから何をすべきかを改めて考えさせられた収穫の多い内容だったと思います。

(株)宮下 所長 宮下 和

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