同友会より−活動報告

【11.11.08】11月度 東支部例会

『同友会歴13年 拡大路線を変えたわけ』

   東支部11月例会は、有限会社ピーチ専科代表取締役 山下一公氏に「拡大路線を変えたわけ」~桃栗3年 人13年~と題してご報告をいただきました。
 山下氏は業界の中でも農業の法人化にいち早く取り組まれた方でしたが、その理由は人の雇用のためということでした。大学卒業後、実家の果樹農業を継いだ後、順調に事業を拡大して行く中で、雇用した社員のためにも「農家で手伝っている」から法人格を持った「企業に勤めている」にしてあげたかったと言う、労働者側の目線に立った判断だったようです。
 良質の桃を栽培し、消費者に直に販売する手法など農業のなかにはまだ無かった手法を取り入れ、順調に事業を拡大されてきました。ところが、今年は計画した桃の量20万粒に対し4万粒(約13トン)もの桃が収穫出来ずにダメにしてしまったそうです。美味しく育った桃が収穫出来なかったのは、今年に入って3人もの社員が次々とやめていってしまったからだそうです。
 近年の農業ブームにより、若年者の希望はかつてないほどに増えているそうです。しかし、そのほとんどがマスコミの取り上げる農業の「いいところ」だけを見て希望してくる若者であり、短期間でやめる人も多くいるそうです。
 残ったスタッフであるベテランの女性陣が、今回の件でより絆が深まったものの、山下氏を含め人足が足りない事で、「笑顔で働く」ことが例年に比べ少なくなってしまったことが最大の反省点だったそうです。山下氏は同友会の経営理念作成合宿において作成した理念の中にある「笑顔」とお客様が望んでいる「おいしい桃」をとても大切にしており、この二つが崩れるのなら拡大路線はいったんお休みにしようと言うのが、山下氏が今年の出来事から結論付けた答えだったようです。
 グループ討論も採用と教育をテーマに各テーブルごと熱く語り合われていました。人を雇用する時、単なる人手として雇うのか?志を同じくする同志と思って雇うのかでは、結果がまるで違ってくるとの話も出ました。
 山梨同友会では共同求人活動に今後力を入れて行きますので、今回の例会を通し多くの企業が採用と教育に関し計画だった活動に取り組まれるきっかけになったと思います。





(株)クリーニング志村  代表取締役  志村優








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