『従業員を雇用したことによる成果と課題』
本日の報告は,登記業務、後見業務を中心になされている半田武彦司法書士事務所の半田所長でした。高校まで剣道を一筋で、推薦で大学へ行き,だらけた大学生活を送っていたが、ある司法書士との出会いを機に司法書士事務所へ入所。山梨に戻り,2008年8月8日に開業。開業した年に同友会へ入会し,とりあえずは例会に参加していたという状況だったようです。2009年に幹事になった半田氏はより参加するようになったのです。
毎年売上も相当順調に推移されているという報告を受け、本当に学んだことを実践されているなと感じました。半田氏は、同友会の学びを通じて、お客様にとって何がよいかという視点で業務を重ねることで、お客様も定着して今年も過去最高業績だそうですが、やはり学ばれている姿勢がそのまま生きていると感じます。
半田氏は、2009年に長野で行われた経営理念づくり合宿で作った理念が現在の行動の基準・規範となっているとお話しされていました。この、自分で作った経営理念を実直に実行する半田氏を見て、自分も本当に実践しなければならないなと感じました。また、過去2回の例会を振り返り、その時からの経緯を時系列で語っていただいたので非常にわかりやすく聞くことが出来ました。その体験を通じて、「人前でしゃべることに慣れてきた。グループ討論での学びが活きている」とおっしゃっていましたが、過去のグループ討論の内容も明確に覚えていらっしゃり、本当に学びが生かされていると思います。
報告の中では、従業員を雇用した際におこった実際の話しをプライドもかなぐり捨て、僕らが具体的イメージが出来るようにお話をして下さいました。本当に感謝いたします。1人目の従業員さんを雇用した際の話。同友会での学びを疑ってしまうくらいの辞め方をされ肩を落としたようです。しかしながら、持ち前の学びの高さで、「伝え方やプロセス、ケースバイケースという柔軟さが足りなかった」と悟り、再度立ち直り(これがすごい!)、反省。2人目の従業員を雇用した時の話もしてくださいました。この方は現在もお勤めの方で,この従業員さんにもストレスを与えてしまうことが少なくないようです。ただ,前回の反省を踏まえ,原因(暑苦しいほどの説教など)を考えて、気をつけているとのことです。積極的にコミュニケーションを取ろうと行動しつづける日々を繰り返すなかで、従業員さんが「所長、私は役にたってますか」という一言をくれたのは,嬉しいと半田先生。報告内容から,従業員さんのことを本当に大切だと思っているのが伝わって来ました。
確かに、経営者としてこの言葉をもらえるということはとても嬉しいことだと思います。尊敬する半田先生を見ると、私もこのような言葉をかけてもらえるように学びを活かし、実践し続けようと心に固く誓いました。
(株)SPC 代表取締役 橘田孝一